はらり、ひとひら。


「桜子さんもその"修羅の血"を継いでいて、あなたは特に桜子さんの血を濃く引き継いでいるから、妖怪に狙われるリスクも高い」


だから私は昼間、あの妖怪に・・・。




「でも桜子さんはね、霊力が強くて、巫女さんもやっていたそうなの」


「み・・・巫、女?もしかして妖怪から人々を護ってたとか?」


「その通りよ」



ビンゴだ。いや待って、そもそも霊力って何?



「霊力というのは、人の魂に宿る力のことをまとめてそう言うの」



へぇ・・・。


「桜子さんは、その霊力を活かし数多の妖怪を祓った」


「はらった…?」


< 27 / 1,020 >

この作品をシェア

pagetop