はらり、ひとひら。


「姉ちゃーん」


ガチャ、音を立て部屋のドア
が開いた。


「ちょっと、ノックしてよ
海斗(かいと)」


「あぁごめん、朝ごはんだよ」

「ん、ありがと」

弟の海斗。小学校5年生。


しっかり者で、私とは大違い。
勉強もよく出来るし、面倒見も
良い。


「また身長伸びたんじゃない?」


私は海斗の柔らかい髪をかき撫でる。





< 33 / 1,020 >

この作品をシェア

pagetop