はらり、ひとひら。


「蛟、一斉にかかりますよ!」

「言われなくても」



待って!!


脳内に電流が走った。


まさに【閃いた】ということ。



でも、そうしたら私がどうなるか─



龍と雪が、一斉に飛び出した。




迷ってるヒマは ない!




「止まれ──っ」



自分でも驚くくらい、大きな声が紡がれた。


それと同時に自分の身体から光が一閃し、文字通り蛟と雪路の体の動きが止まる。
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