はらり、ひとひら。
今日の日のことは、どんなに時がたっても忘れない。特別な思い出だ。
見える者同士、三人だけの秘密。
「また明日」
手を振り、笑い合った。私たちが見ているのは、優しく色付いた世界だ。
優しくも強い者。誇り高い、人と似て非なる妖という存在。
─妖のことを、もっともっと知りたい。
「まったく、無茶苦茶な奴だお前は」
「えー誉め言葉だよ。それ」
だけど─
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私は、
「あーあ、失敗失敗…」
すぐそこで笑う影に、気づけない程目が眩んでいたんだ。