はらり、ひとひら。
どうか、しわくちゃのおばあさんになっても、師匠やみんなの傍に居られますように、と静かに願った。
「あ」
「?どしたの?」
「そういえば もうすぐテストだよね」
「!!!」
そ、そうでした。勉強、1ミリたりともやってない!うわ、いろいろあってすっかり忘れてた。
「椎名さん…」
「は、はい!?」
引きつった笑顔に、どうか気付かれませんように。
「勉強してないの?」
「!…あは、は」
サーッと顔から血の気が引いていく。
「あ。じゃあさ、もしよかったら」
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