はらり、ひとひら。


「ん…?」


ふと、目を覚ますと。窓の外は真っ暗だった。


まだ夜中だ。なんで起きちゃったんだろう、めずらしい。



「わ。びっくりした…師匠か」


壁にもたれて眠っている人の姿の師匠の影にびっくり。


下を向いているので、残念ながら寝顔は見えない。そういえば、邪鬼にむちゃくちゃに突っ込んでいったあの日、動けない私を運んでくれたのも師匠だったな。




どうして今日は人の姿なんだろう。今日一日姿が見えなかったけど、どこかに遠出したんだろうか。


…起こしたほうがいいよね。


いつまでもひとの姿で居るのは色々まずいはず。

< 381 / 1,020 >

この作品をシェア

pagetop