はらり、ひとひら。
「ん…?」
ふと、目を覚ますと。窓の外は真っ暗だった。
まだ夜中だ。なんで起きちゃったんだろう、めずらしい。
「わ。びっくりした…師匠か」
壁にもたれて眠っている人の姿の師匠の影にびっくり。
下を向いているので、残念ながら寝顔は見えない。そういえば、邪鬼にむちゃくちゃに突っ込んでいったあの日、動けない私を運んでくれたのも師匠だったな。
どうして今日は人の姿なんだろう。今日一日姿が見えなかったけど、どこかに遠出したんだろうか。
…起こしたほうがいいよね。
いつまでもひとの姿で居るのは色々まずいはず。