はらり、ひとひら。
「毎年この時期になると、白神様は現れて自分の祠に石を置くんだ。それが祭りの合図ってやつだ。あと噂じゃ今日は雪が降るそうなんだ。初雪だね」
祭りってことは屋台とかでたりするのかな。いや、妖のお祭りにそれはないか。というか神様、本当にいるんだ…
「そこで、毎年森の妖どもは初雪が降る日に集まり、白神様へ供物を供えて祀って、あとは面白おかしく宴会するってわけだ」
「凍死しそう…こんな寒空の下…」
「ははは!妖がするもんか。まあざっくり話すと、そういうわけなのさ」
師匠は行くんだろうか。寒さに弱いからお留守番かな?