はらり、ひとひら。
「おいおい椎名ちゃん、よそよそしいのはやめようぜ?」
「あんたもそうでしょ」
すかさず飛鳥がつっこむと、朝比奈君はてへっと自身の頭を軽く叩いた。
「うっし!んじゃ、オレ今から杏ちゃんって呼ぶわ」
あんちゃん?そう呼ばれるの初めてかもしれない…なんか照れくさい…!
「照れるなあ…じゃあ私も秀くんって呼ぶね」
「やん!惚れないでね!?」
ぎゅっと自分の体を抱いた朝比奈くんがおもしろすぎて腹筋が痛い。本当この人は、いつだって笑わせてくれるムードメーカーだ。
「飛鳥と秀くんって家近いんだっけ?」
「あれ?言ってなかったっけ。あたしたち家隣同士、保育園から幼馴染」
「イエスイエス」