はらり、ひとひら。
ふざけて飛鳥の肩に腕を回した秀君。飛鳥は素早く彼の脇腹に肘鉄を入れた。さすが十年近い付き合いだ。速い、鍛えられてる。
「いってえ!!」と言い秀くんは涙目で脇腹をさすった。
「照れると暴力ふるのマジ直せって!嫌われちゃうよ!?オレに!」
「別に」
「オレの幼馴染がツンデレでまったく困るね~。なにそれエロゲーう゛ゴフっ」
「?」
後半はまったく聞こえなかった。後ろからぱっと神崎くんに耳をふさがれてしまう。あぁ、すごい殴られてる…飛鳥落ち着いて…!
「なんで今耳塞いだの?」
「朝比奈の言葉なんて聞かない方がいいよ」
神崎くん辛辣すぎ。おかしくて吹き出す。
「飛鳥、秀くん、早くいかないとHR遅れるよ!」