はらり、ひとひら。
「担任の先生、誰だと思う?」
「俺は持ち上がりだと思うけど」
秀くんの言葉に神崎くんが答え、みんなで「そうだよねえ」と笑った。
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「えーと、今年もよろしくお願いします」
きっちりとスーツを着こなし、満面の笑みの矢野先生。やっぱり予想通りだ。あぁ、安心した…。
不安だったけど、神崎君とも飛鳥とも、秀君とも同じクラス。
「全学年三組しかないし、先生たちも面倒なんじゃないの?クラス替えもそんなにないみたいよ。みんなメンバーほとんど変わってないし」
飛鳥の言葉に胸が躍る。じゃあ、三年生になってもみんな同じクラスでいられるかもだ。
「楽しい1年間にしような!!」
先生が声を張ると、教室内が拍手喝采に包まれた。