はらり、ひとひら。
「んん…?」
なんだか、いやに視線を感じておれはゆっくり目を開けた。
「うわあぁぁ!!」
「!?」
目の前になんか今居た!夢!?と一度目を擦ると、やっぱり夢じゃないようで。
「わ、うわごめんっ。びっくりさせてごめんってば!そんなに暴れると傷口開いちゃうぞ」
至近距離でじっとおれを見ていたのは、昨日の鳥だ。どうやら目を覚ましたらしく、一安心。
「おいで。大丈夫、お前が良くなるまでここに居て良いよ」
手を差し出すと、おずおずとその鳥はやって来た。
「おれは海斗。お前は?」
訊ねても、返答が返って来るわけもなく。白い鳥は首をかしげた。
「あ。お前、おでこに四つ葉みたいな模様があるね。珍しい、何の鳥なんだろう」