はらり、ひとひら。


あったかいご飯、美味しいおかずに、湯気のたったお茶。


やっぱり家族ってあったかい。



「はい、シロちゃんのぶん」


お母さんは、ほんの少し湯気の
たったミルクとお味噌汁用の
煮干を師匠にわけていた。


師匠・・・どっからどうみてもニャンコだよ。その擬態能力の高さに脱帽する。


「狐さん油揚げ食べるのかしら?ごめんなさいね、明日からはちゃんとあげるから」

「!」


光の速さで反応した…!やっぱりそこは狐なのね・・・。


< 71 / 1,020 >

この作品をシェア

pagetop