はらり、ひとひら。
あったかいご飯、美味しいおかずに、湯気のたったお茶。
やっぱり家族ってあったかい。
「はい、シロちゃんのぶん」
お母さんは、ほんの少し湯気の
たったミルクとお味噌汁用の
煮干を師匠にわけていた。
師匠・・・どっからどうみてもニャンコだよ。その擬態能力の高さに脱帽する。
「狐さん油揚げ食べるのかしら?ごめんなさいね、明日からはちゃんとあげるから」
「!」
光の速さで反応した…!やっぱりそこは狐なのね・・・。