はらり、ひとひら。


このお店、どの服もみんな可愛い。目移りしちゃう…


「飛鳥はこういうの着ないの?」

「着れないよー、似合わないし」


え、そうかな。似合いそうだけど。


「あたしはカジュアルなので充分」

「んー…」


確かに飛鳥、すごく今の服似合ってるけど。


「じゃあ、これ!着てみて」

「…ええぇ!?ちょっ…こんなフリフリ無理!」

「いーからいーから」


ねっ、と有無を言わさず、試着室へ飛鳥とワンピを押し込んだ。


ぎゃーとかムリーとか悲鳴が聞こえるが、無視無視。


「お、鬼…」


暫くしてシャッとカーテンが開いた。


「かわいい!!飛鳥似合ってる!」

「うっそだあぁ…」

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