はらり、ひとひら。
妖怪を祓うのに慣れない、ってこと?
「あぁ。もしかしたら永久に慣れないかもしれないな」
「えっ。そんなんじゃやっていけないじゃん」
自分に絶望したけど、師匠の考えは否定できない。
「けれど少しずつ慣れていけばいい。一度で慣れる奴は絶対に居ない」
「そっか。ありがと師匠」
なんか少し、元気でたかも。
気恥ずかしくて緩んだ頬を隠すため、灯りを消した。
「じゃ、寝よっかな。おやすみ師匠」
「私も入るぞ」
「うわ!?」