[完]大人の恋の始め方
◎Level 3
友美の攻撃
次の日
あたしは、友美と登校していた。
「そういえば!昨日はどうだったの~??」
ニヤニヤとする友美の笑みは、昨日の優斗さんにそっくり。
あたしの周りって、こういう性格の人が多いな…。
昨日だって、あのあと散々弄り倒されたあたし。
なんか、最終的には……チューしてたしッッ///
あたしと優斗さんって、なんなんだろう?
「ちょっと杏里!!友の話聞いてる!?」
「え??わっ…ゴメン!」
あたしは、目の前の友美にぶつかる。
そんなあたしを、友美は面白そうに見上げる。
「なーんか、考え事?もしかして、高杉さんと……キャー!///」
完全に一人で舞い上がる友美を余所に、教室に入る。
「ちょっと杏里ぃ!置いてくな!あたし、杏里に話があるの」
いつになく真剣にあたしを見るから、あたしは首を傾げる。
「どうかしたの?」
あたしが尋ねると、友美はかばんを持ったまま、あたしを教室から連れ出した。
「ちょっと来て!」
友美は、どんどん階段を駆け上がり、屋上まで来た。
でも、確か屋上には鍵が掛かってるはず。
あたしがそう思った瞬間、ドアは友美によって開けられた。