[完]大人の恋の始め方
ええええ!?///
え?!本当にするの!?///
徐々に近付く両者の顔。
ドレスのカタログで、キスシーンなんかいる?!?!///
頭の中では、そう思っても声が出ない。
ただ、端整なその顔が近付いて来るのを、ドギマギしながら見る事しか出来ない。
すると、優斗さんは、カメラに後頭部を見せ、唇が見えないようにした。
それは、角度的にも絶妙。
カメラの音が鳴る中、優斗さんの吐息が掛かり、目を開ける。
その瞬間、視線が絡み合い、どうして良いか分からなくなる。
まるで、全身が心臓になったみたいだ。
そんなあたしが面白いのか、優斗さんはニヤリと意地悪な笑みを浮かべていた。
その後、OKの合図が出て、やっと離れる身体。
「もぉ!何、あの意地悪な笑顔!」
ムッと優斗さんを睨む。
すると、腰を曲げて、視線をあたしまで下げつつ、顔を近付けられる。
「んな、上目遣いで真っ赤な顔してると、襲うよ…?」
艶やかな笑みが、あたしの視界を占領する。
「なな何言ってんのよ///バカっ!///」
「そーんな事、今言っていいのかよ?その"バカ"は、今ここでヤッてやってもいいんだぜ?」
フッと笑う優斗さん。
このドSがーッッ!!///