[完]大人の恋の始め方
「何が優斗さんとよ~ッッ!!あたしより優斗さんなわけ!?」
それ、さっき同じような質問があったよーな…
「何言ってんのよ~っ」
もう既に体はぐでんぐでん。
頭がフラフラするよ。
「何?!いつも友が彼氏ばっかり最終的には取るから、その仕返しなの!?」
…え?!
むしろ、そうなんですかッッ!?
「それとも、新しい彼氏出来た事黙ってたから?!」
何ソレ!!
聞いてないんだけどッッ
「それとも、計とちゅーしたの怒ってんの!?」
それもナニ?!
あんた、何年下に手出してるわけ!?
「あっ!それとも響とのちゅーの方!?」
はぁぁぁぁ?!
何人とキスしてんのよ、コイツ~ッッ!!!
「おい、杏里。計とか響とか誰だよ?」
なんか優斗さんは優斗さんで不機嫌になっちゃったし、混乱し過ぎるわよ!!!
「とにかく杏里と離れ離れなんて、いやだぁ~ッッ」
泣きじゃくる友達と、不機嫌な同居人。
この場面、ことごとくめんどくせぇわ。
とりあえず、リビングに二人とも移動させる。
ソファーに座るなりなんなり、あたしの腕を掴む友美。
「ねぇ!!なんで杏里はそんな平気な顔してんの!?」