[完]大人の恋の始め方
って、そうじゃなくて~…
「ほら。着物とのコラボって、やっぱり日本人が1番なんだよ」
言葉と同時に出来上がった髪。
アップにされて、盛ったって感じ。
クルクルにされた髪は肩まで下がってきていて。
普段髪をアップにしない、あたしは自分の姿に興味津々だ。
「ほらな?」
鏡越しに目が合わせるあたし達。
あー…///
ヤバいなぁ~///
「自信持てよ?会った時にもいったけど…」
と耳に口を寄せる優斗さん。
「杏里は綺麗だ」
………っうぎゃぁ~////
しっ心臓がっ!!////
もう、それはそれは…心臓が物凄いスピードで動く。
「ままま優斗さん!?///」
素っ頓狂な声さえ、この際気にできない。
「ふっ。なんつー声出してんだよ!ははっ」
「笑い事じゃないです~っ///」
今度こそ立ち上がって優斗さんを睨む。
……睨むんだけど。
緊張してるし、優斗さんに綺麗とか言われちゃったし…///
なんか、涙出そう~…///
「ったく。大丈夫か?」
少し困惑気味の優斗さんが、あたしを抱き寄せた。
「ま優斗さん?!人が見てます~///」