[完]大人の恋の始め方
すると、サラっとあたしから離れ、ニヤリと笑う。
「な、何?」
意地悪な笑顔。
「敬語、使った」
敬語…?
んは……?
あ゙~~~!!!
バツ…
「ん~、じゃあ、俺に夕飯あーんして?」
ぐはっ!!!!
その笑顔は、反則だわぁ~///
「…分かった」
あたしの返事に満足そうに、お風呂に向かう優斗さん。
「あ、優斗さん!お風呂まだ…」
「俺が沸かすよ」
「あ、ありがとう!!」
あたし、何だかんだ既に馴染んでない?
普段、男の人がダメなあたしなのに、びっくりだ。
パスタを茹で終わり、アサリやハマグリなど、準備しておいた所に、パスタを投入する。
なかなか美味しそうに出来た!
平衡して作った、野菜スープも最終味見をする。
「ん、いい感じ♪」
あたしは、火を消して、自室にいる優斗さんを呼んだ。
「優斗さん!ご飯出来たよ!!」
少ししてから出てきた、優斗さんは、寝ていたのか、寝癖が付いている。
「ん、食べよ」
優斗さんが席に着くのを見ながら、テーブルにご飯を運ぶ。
「へぇ、まじで美味そう」
笑顔の優斗さんに、頬が緩む。
今まで、あんまり人にご飯をご馳走してなかったから。
誰かに食べて貰えるって嬉しいんだ。