[完]大人の恋の始め方
「そういえばさ、学校いつからなの?」
「学校は、1週間後。あ、一緒に住んでること、友達にバレたらどうしよう?!」
やっぱり、周りから見たら、この状況はまずいかもしれない。
それに、優斗さんにだって迷惑がかかったら嫌だ。
だけど、優斗さんはあっけらかんとしていた。
「一緒に住んでるのバレるの嫌なの?」
「え、そういうわけじゃ……優斗さんこそ、いいの?」
だって、世間的に叩かれるのは、優斗さんの方。
「俺は、別に構わないよ?だって理由が理由だし?」
まぁ、確かに住む所が無い可哀相な高校生を、イケメンさんは、その寛大な心で保護した。的な感じか。
「あ、それから、別に友達呼んでもいいから」
「え?!さすがにそれは!」
仮にも、ここは優斗さんの家。
「別に、俺の部屋に入れなければいいよ。ってことで、ハイ」
優斗さんは、口を開けて、こちらに乗り上げてきる。
ナニ?
首を傾げると、パスタを指差される。
「バツゲーム。早くして?」
忘れてたーッッ!!!
「優斗さんのパスタ…」
「ダーメ!俺は、杏里のパスタがいいの」
何言ってんのーっ!?////
「せっせめて、優斗さんのフォーク…」
「ダメ」
っくぅ~……。
完全に間接キスだよぉ///