[完]大人の恋の始め方
あたしは、男の人に免疫無いの~!!!///
あたしは、とりあえずパスタをフォークに巻き付ける。
問題はここから。
ちょっと顔を上げれば、笑顔で口を開けて待っている優斗さん。
その無邪気な姿といったら、なんとも言えない。
「杏里ィ…早く」
あまりに時間が経ち過ぎたのか、少し不機嫌になる優斗さん。
やらなきゃ…ッ
グッとフォークを持つ手に力が入る。
だけど…………、
やっぱり出来ない
すると、それを見兼ねた優斗さん。
あたしのフォークを持つ手を握ると、それを自分の口に運んだ。
一瞬揺れる、ちょっと長めの栗色の前髪。
全てがあたしをドキドキさせた。
「////」
「ん。やっぱり美味い」
嬉しそうな顔。
ダメだ。
イケメンは、心臓に悪い///
あたしは、赤い顔を必死に隠した。
「ごちそうさま」
二人ともご飯を食べ終わると、習慣なのか、優斗さんは迷わずお風呂に向かった。
その間に、あたしはお皿を洗い、持って来た雑誌を、リビングのソファーで読む事にした。