[完]大人の恋の始め方
布団が盛り上がったベッドに、そっと近付き、顔を覗き込む。
相変わらず綺麗な顔。
少し頬を突けば、「んんっ」と歪める。
それがまた可愛い。
キス…してもいいかなぁ?
なんだか、どうしてもキスがしたい。
あたしって、こんな変態娘なんだ。
そう思いながらも欲に負け、あたしは顔を近付けた。
もう唇が重なりそうになった時、あたしはベッドに引きずり込まれた。
小さな声を上げて、目を開くと、そこには優斗さんの顔。
詳しく言えば、不機嫌そうな顔があった。
「おせーよ」
そう言うと、さらにあたしを抱き寄せる。
「ちょっ?!優斗さんっ///」
ベッドの中で抱き合うとか、ほんとダメだよ///
「何だよ。早く寝るぞ」
「は!?寝る?!ここで??!」
ビックリして優斗さんを見るけど、彼は当たり前のような顔をしてあたしを抱き寄せる。
「俺が、エロい事しなくても通じ合えるのを証明してやるよ」
ヤるだけじゃない。
ちょっとホッとした。
あたしも、優斗さんにくっつく。
すると。
「わりぃ。そう言ったけど、キスしていい?」
そして、あたしが返事をする前に、唇が熱に覆われた。
そして。
「どうせ、夜ばいしようとしてたしな?」
とニヤリと笑う優斗さんに顔を赤くした。
でも当たってるから、あたしは優斗さんの胸に顔を埋めて眠りについた。
優斗さん、だいすき です。