[完]大人の恋の始め方
ふと携帯に目を移すと、ランプが光った。
確認すると、メールが1件入っていた。
――――………
今日も遅くなる。
夕飯は食べていい
――――………
シンプルな、優斗さんからのメール。
でも、優斗さんらしい。
あたしは、優斗さんに了解メールを送る。
そのまま時計を見ると、もう夕方の4時だった。
急いで洗濯物を取り込む。
もう、何回かやった洗濯物。
だけど、やっぱり慣れない洗濯物。
自分のは別になんて事ない。
問題は、優斗さんの洗濯物だ。
Tシャツとかジーンズはともかく、下着。
見ないようにはしているが、やはり視界に入る。
それに、取り込むのも、干すのもあたしだから、触らなきゃいけない。
………やっぱり、何と無く嫌。
なんとか洗濯物を取り込むと、夕飯の準備に取り掛かる。
今日は、カレーを作る予定。
どんどん野菜を切って行き、それを煮込む間にお風呂を沸かす。
最近、手際が良くなってきた気がする。