[完]大人の恋の始め方
固まるあたし。
優斗さんも固まっている。
どどどどうしよう??!!////
「あっあのッッ///」
足も手も動かない。
それ所か、寒くもなってきた。
「杏里」
そんなあたしに、優斗さんは近付いてくる。
足音が、優斗さんが近付く度に、あたしは俯く。
顔なんて、合わせられない。
杏里に羞恥が渦巻く。
すぐ近くに、優斗さんの足を見付けると、あたしは目をつぶった。
…………見ないでッッ////
「杏里」
あたしの耳元で、優斗さんの声がする。
思わず肩がピクンッと上がった。
「まっ優斗さっ////」
出来れば離れてほしい。
そんな事を思った。
しかし、そんな事思っていたのは、あたしだけだった。
「杏里、お前が悪いんだからな」
今まで聞いたことのない、優斗さんの低い声が響いた。