[完]大人の恋の始め方
はぁ…///
朝からほんと、どうしようもないなっ///
とか思っても、やっぱり好き。
そう思いながら登校していた。
まだまだ夏休み明けでも暑くて、周りの皆もかなりグッタリしている。
こんなに暑いもんね。
そう思っていると、前をトボトボと歩く彼女を発見した。
あ、友美…?
走って彼女に近付き、いつものお返しのように抱き着いた。
「友美っ!おはよ~!久しぶりっ」
が。
まるで返事がなくて。
「友美…?」
あたしは、友美の前に回った。
見た瞬間、あたしは何も言わずに、友美の腕を掴んだ。
そして、そのまま屋上へと続く、いつもの螺旋階段まで来た。
そして、まじまじと友美を見た。
友美は、へらぁっと笑って見せるけど、明らかに様子がおかしい。
ファンデーションしかしてないところも、髪にツヤもないし。
何より、いつもの元気がない。
夏休み入る前も確かに変だったけど、もう平気だと思ってた。
「何があったの?」
あたしはとりあえず、友美の隣で聞いてみた。
だけど、友美は黙っていて。
「何があったのか分からないけど…さ、あたしはいつでも待ってるからね?」
だから、ただ、そう言った。