[完]大人の恋の始め方




はぁ…///
朝からほんと、どうしようもないなっ///



とか思っても、やっぱり好き。


そう思いながら登校していた。


まだまだ夏休み明けでも暑くて、周りの皆もかなりグッタリしている。



こんなに暑いもんね。



そう思っていると、前をトボトボと歩く彼女を発見した。



あ、友美…?



走って彼女に近付き、いつものお返しのように抱き着いた。



「友美っ!おはよ~!久しぶりっ」


が。



まるで返事がなくて。



「友美…?」



あたしは、友美の前に回った。



見た瞬間、あたしは何も言わずに、友美の腕を掴んだ。



そして、そのまま屋上へと続く、いつもの螺旋階段まで来た。



そして、まじまじと友美を見た。



友美は、へらぁっと笑って見せるけど、明らかに様子がおかしい。



ファンデーションしかしてないところも、髪にツヤもないし。


何より、いつもの元気がない。


夏休み入る前も確かに変だったけど、もう平気だと思ってた。



「何があったの?」



あたしはとりあえず、友美の隣で聞いてみた。



だけど、友美は黙っていて。



「何があったのか分からないけど…さ、あたしはいつでも待ってるからね?」



だから、ただ、そう言った。



< 372 / 500 >

この作品をシェア

pagetop