[完]大人の恋の始め方
そして、そのまま引き寄せられ、顔と顔の距離は、わずか1cmほどになった。
思わず、息を呑む。
すると、優斗さんはニヤリと右口角をきゅっと上に上げた。
意地悪な笑みというか、なんというか……。
ある意味、怖いです。はい。
「杏里」
「う…ん?」
こんな至近距離で、イケメンと話すのなんか初めてで、緊張してしまう。
「ふっ。杏里の焦った顔、かわいい」
うぎゃ~~~!!!/////
なななななんとッッ!!////
自分の顔が、真っ赤になるのが分かる。
「ククッ。顔真っ赤にしちゃって、わかりやすい。」
余裕な笑みを見せる優斗さん。
あたしには、そんな余裕があるわけない。
「あのッ///」
「杏里、もう俺、演技止めたから。これからは、この俺でよろしく」
なぬ~~~~~!!!???
優斗さんの本性は
ものすごくエロい、意地悪な人でした。