[完]大人の恋の始め方
新しいクラス
あたしは、約2週間ぶりに制服を身にまとった。
やっぱりかわいい。
暗めのグレーのブレザーに、プリーツの多いスカート、ピンク色のシャツに胸元の赤いリボンがアクセント。
あたしは白いカーディガンを合わせた。
っと、鏡の前でこんな事してる場合じゃない!
優斗さんに怒られるッ
あたしは急いでキッチンに向かい、朝ごはんを作る。
「優斗さぁん!!」
朝ごはんをテーブルに並べ、優斗さんの部屋に入る。
朝起こすのに入ってもいいんだって。
本当、綺麗な顔。
ニキビ知らずの、このもち肌なんて、羨ましい限り。
「優斗さん!!起きてッッ」
「ん~」
寝顔を歪める優斗さん。
それがまたカッコイイ。
「ほらぁ~!!起きてー」
寝起きが悪い優斗さんを起こすのは、かなり大変。
今までどうやって起きてたんだろう?
「優斗さーんッッ」
優斗さんを、強く揺する。
「杏里。飯」
あー、はいはい。
何故かいきなり起きるんだよね。
しかも、かなり悪態をつくんだよね。
もう慣れちゃったけど。