[完]大人の恋の始め方




「よし、とりあえず、今日は帰るぞ」


あたしはコクンと頷き、部屋を出た。



爪が食い込むほど、グッと拳を握って。



家に着くと、あたしはすぐにベッドにダイブした。



途端に、涙がシーツを濡らす。


友美と中島蓮くん。



いい感じの二人だと思ってた。


確かに、あんな過ち犯した二人だけど。


でも。



「…友美」



あたしの小さな声が、やけに大きく響いたのであった。



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