[完]大人の恋の始め方
もぉっ
朝からキスとかッッ
何考えてるのよ~!!///
あたしは、一人で校門をくぐる。
だいたい、性格違いすぎるでしょっ!!!
何、あのエロさ!!///
てゆーか、キス魔!!///
ドンっ
急に、あたしに重みが加わった。
もう誰!?
振り返ると、そこには見慣れた顔がいた。
「おはよっ、杏里!久しぶりだねぇ~」
「おはよう!どうせ、バイトに明け暮れてたんでしょう?」
この、テンションが高いのは
佐藤 友美。
中学校っから一緒の仲良しさん。
身長は158cmと丁度良くて、168cmもあるあたしからしたら、羨ましい。
縦幅が広い目、桜色の唇、綺麗に染められた髪が印象的。
友美は、メイクしてるから、ちょっと目の周りが黒いけど。
でも嫌みっぽくないし、優しいギャルちゃんだから、あたしは好きなんだ。
初めてのやけ酒をしたのも、友美の家だった。
「友はバイトに決まってるじゃぁん!杏里は?」
「あたし…は、家で暇してたよ?」
ちょっとだけ迷った。
優斗さんの事、言うかどうか。
あたし達は、クラス表の前に行く。
「同じクラスがいいんだけどなぁ~」
あたしが喋ってるのに、友美は黙っている。
…どうしたんだろう?