[完]大人の恋の始め方
そう思いながらも、クラス表を見ていくと、あたしの名前が2-Bにあった。
「友美!あたしは2-Bだったよ!」
友美を見れば、たぶん自分の名前を見付けたであろう友美が、あたしに笑いかける。
「まじ!?友もBだよぉ!!」
友美があたしに抱き着いた。
「やったね!!すっごい嬉しい!」
早速クラスに向かう。
「全然人いないねぇ」
「そうだね?杏里、ちょっと話あるんだけど」
友美は真顔であたしを見つめる。
「ん?なに」
まだ誰もいないクラスが、やけに肌寒い。
「あのさ、うちらって友達だよね?」
「もちろん。なんで?」
友美は、机に座り、足を組む。
その短いスカートから見える太ももがセクシーだ。
「じゃあ、隠し事もナシだよ」
「え…なんで」
「あたしね。今日家まで迎えに行ったんだ。そしたら、その家には誰もいなかった。」
友美は「なんで?」と、首を傾ける。
「ごめん。全部話すよ」
あたしは、今までの事を話した。
「つまり、イケメンと同棲してるって事?!」
「そんな生々しい言い方っ///」
「だってそうでしょ?」
確かにそうなのだがぁ…
「でも、この男嫌いがねぇ」
友美はまだ信じられないようだ。