[完]大人の恋の始め方
「せっ先生??!!///」
「ゴメンな。ちょっと、抱きしめたくなった」
ボフンッ/////
えっ、本当に大翔先生!?
抱きしめられるとか、嬉しい///
スッゴく恥ずかしいけど。
あたし、このイケメン先生に一目惚れしちゃってたんだ。
このとき、あたしはそう思った。
先生は、あたしから離れると、頭をぽんぽんと2回撫で、教室から出ていった。
あたしは、部活に行く気が出なくて、そのまま帰宅した。
そして迎えた、体育祭当日。
順調に体育祭は進む中、あたしはソワソワしていた。
あたしが出る種目が、代表リレーと二人三脚だからだ。
二人三脚は友美と、なんだけど、緊張する。
「杏里!!ホラ、次二人三脚だよ?」
キタ~~~!!!
「う、うん」
「なぁに、緊張してんのッッ!!友と杏里なら、ぜーったい大丈夫だよ!」
友美は、あたしの気持ちに気付き、背中をぽんぽんとさすってくれる。
「ありがと!ん、がんばろ!!」
あたしが右手を上げた瞬間、誰かに当たる。
「った!!…あ、ゴメンなさい!!」
あたしは、痛みで顔を歪めながら誰だか確認もしないで、頭を下げた。