[完]大人の恋の始め方
………………え?
キンダン……………?
禁断~~~~???!!!
あたしの心臓は、壊れたように強くドキドキと動く。
えっ?えっ!?
あたし、耳大丈夫かなぁ?!
黙り込むあたしに、(正確にはパニック状態)先生は、言葉をつなげる。
「俺は、杏里。お前が欲しい」
「っ!!!???」
なんだその、狼発言~っ!!!///
「杏里は、俺が嫌い…?」
少し不安そうな彼の瞳は、あたしをドキドキさせた。
「そんなわけ、、、あたし、大翔先生が大好きなんですッ///」
真っ赤になって、そう答えれば、すぐにあたしは、温もりに浸った。
先生が、抱きしめてくれてる。
嬉しいっ…!!
「杏里。可愛い」
耳元で、呟かれれば、もう何も考えられない。
杏里って呼ばれた嬉しさ。
先生と結ばれた嬉しさ。
それと同時に、誰にもバレてはいけないという、もどかしさから、
あたしは涙を流した。
「おいおい、泣くなよ」
このときの、先生の優しい笑顔、忘れた事がない。
「だって、大翔先生と付き合えるなんてっ…嬉しくてっ…」
そう言うと、先生の顔が近付いてくる。
あたしは、反射的に目をつぶった。
涙が頬をつたう。