[完]大人の恋の始め方





それからは、クラスでは友美と常に行動し、響くんにはよく相談に乗って貰った。



最終的には、2年生の一大イベントの、北海道への宿泊学習で、一緒に3人で北海道を楽しむようになっていた。



そんな楽しい学校生活送る一方で、大翔とも無事に過ごしていた。



季節は過ぎて、中学3年生の秋。


事件は起こった。



秋といえば、体育祭!!


大翔と付き合って、もう1年経つんだと、喜んでいた。



今年も、あたしは実行委員。


男子は響くんだ。



「なんで響くんが実行委員に、立候補したの?」


「杏里はバカか?ほかの男だと、お前と大翔さんの邪魔になんだろ?」



やっぱり目が無くなる響くん。



響くん、優しすぎだよ~!!



「響くん、ありがとう!」



あたし達は、何気なく話ながら空き教室を見た。



……え?



あたしは、固まって、そこから動けなくなった。



それは多分、響くんも一緒。




……なんで?
なんで、そこにいるの?


今は、体育祭の準備中でしょ?



なんで、あたし以外の人といるの…?




< 77 / 500 >

この作品をシェア

pagetop