[完]大人の恋の始め方
それからは、クラスでは友美と常に行動し、響くんにはよく相談に乗って貰った。
最終的には、2年生の一大イベントの、北海道への宿泊学習で、一緒に3人で北海道を楽しむようになっていた。
そんな楽しい学校生活送る一方で、大翔とも無事に過ごしていた。
季節は過ぎて、中学3年生の秋。
事件は起こった。
秋といえば、体育祭!!
大翔と付き合って、もう1年経つんだと、喜んでいた。
今年も、あたしは実行委員。
男子は響くんだ。
「なんで響くんが実行委員に、立候補したの?」
「杏里はバカか?ほかの男だと、お前と大翔さんの邪魔になんだろ?」
やっぱり目が無くなる響くん。
響くん、優しすぎだよ~!!
「響くん、ありがとう!」
あたし達は、何気なく話ながら空き教室を見た。
……え?
あたしは、固まって、そこから動けなくなった。
それは多分、響くんも一緒。
……なんで?
なんで、そこにいるの?
今は、体育祭の準備中でしょ?
なんで、あたし以外の人といるの…?