[完]大人の恋の始め方
あたしは、優斗さんだから、こんな話が出来たんだと思う。
「あたしこそ。優斗さん、ありがとう」
あたしが、そういえば、優斗さんは、あたしにそっと口づけた。
「……優斗さん///」
真っ赤な顔で優斗さんを見れば、優斗さんはニヤリと笑う。
やっぱり意地悪なのね?
思わず苦笑いしてしまう。
「さてと、パーティーに行くぞ」
「えっ?!もう??」
時間は、まだ13時。
お昼も食べてないのにぃ。
「ほら、パーティーなんだから、用意が必要だろ?」
「え、用意…?」
なんだろう?
そんなのと、無縁なあたしにはよく分からない。
「とりあえず、行くぞっ」
「うわあっ!!」
あたしは制服のまま、家を出た。
助手席に座りながら、優斗さんを眺める。
…カッコイイなぁ。
「ねぇ優斗さん。どこ行くの?」
「内緒っ♪」
言うと思ったー!!!
だいたい、そういうもんなんだよね~。
「あ、ここだ」
「え、ここっ?」
着いたところは、ドレスを主に扱っているショップ。
「ほら、行くぞ?」
優斗さんと、腕を組む事にドキドキしながら、あたしは店内に入った。