[完]大人の恋の始め方
ドレスとメイクとパーティー
店内はキラキラと輝く、ドレスの数々が並んでいる。
「うわぁ~///可愛いっ//」
もしかして、用意って、ドレスの事?
「はいはい。ドレスの前に、軽い昼食でも摂るぞ」
腕を組んだまま向かう先には、綺麗なお姉さんがいた。
「あら優斗。久しぶりじゃない?」
優斗…。
この綺麗な人は、誰?
「おう。お昼まだ食べてないから、なんか頂戴?」
「まったく。仕方ないわねぇ。上のレストランにどうぞ?その子は…?」
綺麗なお姉さんは、あたしをまじまじと見る。
「噂の杏里。」
うっ…噂っ?!
もしかして、ドラマで一緒の人とか!?
「やっぱり可愛いのねぇ。あ、私、高杉優里花よ。優斗の姉です」
………ぬわぁんとっ!!!
通りで綺麗な訳だ。
瞳が綺麗なハッキリとした大きな目は、優斗さんそっくり。
その優里花さんに案内され、あたし達は、個室に通された。
「あ、あたしイタリアン好きなの!」
メニューを見ると、ピザやパスタが書いてあって、テンションが上がる。
「ククッ。なんか、そんな感じするよ」
「え?あたし、イタリアン好きな顔なの…?」
「どんな顔だよ」
なんて、笑いあいながら、適当に優斗さんが注文してくれた。