[完]大人の恋の始め方
「もぉ~、取るなら普通に取って下さいっ!!///」
あたしの心臓、ホントに壊れます。
「普通じゃつまらないだろ?」
「普通が1番ですっ」
なんて言いながら、下に下りる。
やっぱりドレス綺麗!!!
これこそ、女の子の夢って感じ!!
「そんなにドレスがいいか?」
「それはもう!ここにあるの、素敵過ぎます~」
見渡す限りのドレスは、あたしの目を輝かせるの。
「なぁ、姉貴。杏里に見立てろよ」
「あらぁ、それは難しいお仕事ね」
でも楽しいと言う優里花さん。
「確かになぁ。モデルがモデルだからなぁ」
なっ…なによぉ――………
知ってるもんッッ
不細工なことくらいっ!!!
一人で膨れていると、優里花さんが、笑い出す。
「あららっ?可愛らしい膨れっ面ねぇ。優斗のせいで、こんなにパンパン!」
膨れて可愛いわけないですよ、優里花さん。
優斗さんは、あたしを見るなりニヤリと笑う。
「なんで膨れてんだよ?かまって貰えなかったからか??」
…………っ
誰がそんな事で膨れるかぁーッッ!!!
「違いますぅ。ただ、不細工なモデルで悪かったなって思っただけですっ」