嫌いなアイツとあたしStore~




声がはもった

だって、尻餅をついてびしょ濡れになってる人は


今朝ぶつかった男の子なんだもん




「今朝の...」

「...」


またしてもシカトと思った瞬間


「…ちまった…」

「え?」

「濡れちまったじゃねえか!!」


ひいいいい!!

そんな怒らなくてもいいのに





「どーしてくれんだよ」

「ごごめんなさい…」

「謝ってすむと思ってんの?」

「いや…あたしも一応ぶつかったんですけど…」


聞こえるか聞こえないか

くらいの声で言ったら



「あ?」

「…」

「もういい…俺んちこい」

「はい…ってえぇぇぇぇ!!!!!!」


何で、あたしがあんたの家に

行かなきゃいけないの!?


あたしだって

被害者みたいなもんなのに!




何て言えるわけがなく

渋々着いて行くことにした








< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop