タイムカウンター


『…ここ、なのか?』


地図に印されていたのは廃校になって少し年月が経っているだろう小学校だった。


コンクリートの校舎には小さなヒビがいくつも入っていて、草木は生い茂り植物のつるが無造作にのびている。


到底、綺麗な学校とは言えない。


「うわぁ、凄い雰囲気。」


響いた声の方に視線を向けると、そこにはショートカットの女が立っていた。


「あんたも同じ理由で来たんでしょ?」


ひらりと地図をこっちに向ける女に、小さく頷くと女は周りを見渡した。




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