タイムカウンター
『…結局いたずらかよ』
こんなものを注文した覚えもないし、別に今タイマーなんて欲しくない。
『はぁー…何か期待した気持ちを返して欲しいな』
溜め息をつきながらもタイマーを取り出してみると、時間は60分に設定されていた。
何で60分なんだ?
そう思いながらも中にあった手紙を開いてみた。
"簡単なゲームをしよう。
勝てば君の願いはなんでも叶えてあげよう。
お金でも、国でも、自由でも。
なんでもいい、君の願いを何でも叶えてあげよう。
…だけど負ければ君自身をもらう。
それだけが条件だ。
簡単なゲームだ、
君の挑戦を待っているよ。"
そう書かれた紙の裏には住所が記されていた。