笑っていよう。
普通の毎日
ごく普通。
でも、ばかで不思議でほっとけない。
あたしを知っている人はたいていそう言う。
今まで友達と喧嘩したり
ときには屋上で授業をサボってみたり。
本当にあたしはごく普通の高校生。
「結衣ー!!!ごはん食べよう!!」
いつものように有希奈が弁当を持って
あたしの席にきた。
「次の時間化学じゃん・・・」
弁当のおかずをフォークで指しながら
有希奈はめんどくさそうに言った。
「あーそうだねー。よし!屋上で課外授業って事で!!」
あたしがそう言うと有希奈は
よし!!と言いながらガッツポーズした。
「あんたたちまたサボるわけー?」
違うグループでご飯を食べていた
中学からの友達の夏帆が呆れた表情で言って来た。
「うん!!だって化学なんて将来役に立つと思う?立たないんだよ。」
夏帆もたまに一緒にサボったりするから人の事は言えない。
だから強くは言ってこないけど
夏帆なりに心配してくれてるんだな。とは思った。