ほっと一息する時に【短編集】
――目覚めると、俺は白い世界に居た。
「…こ……こは……?」
「剛!!」
あれ?法子が居る…?
「心配したんだから…」
法子が涙ぐんでいた。
「法子さんが付きっきりで看病してくれてたんだぞ。」
「感謝しなさいよ。」
どこか安心したような俺の両親。
もしかして…
「……俺、生きてる?」
「当たり前じゃない!」
法子が握ってくれた手の温かさが俺に生への実感を涌かせた。
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