ほっと一息する時に【短編集】


――目覚めると、俺は白い世界に居た。




「…こ……こは……?」




「剛!!」




あれ?法子が居る…?




「心配したんだから…」




法子が涙ぐんでいた。




「法子さんが付きっきりで看病してくれてたんだぞ。」


「感謝しなさいよ。」




どこか安心したような俺の両親。


もしかして…




「……俺、生きてる?」



「当たり前じゃない!」




法子が握ってくれた手の温かさが俺に生への実感を涌かせた。
< 102 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop