ほっと一息する時に【短編集】


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私には3つ年下の6歳の弟がいた。




「お姉ちゃん!お姉ちゃん!」




光り輝く太陽みたいな笑顔で私に走り寄って来てくれたことを覚えている。




「お姉ちゃん…僕は元気だから…お姉ちゃんも元気出して?」




だけど、私の弟は体が弱かった。


よく咳き込み、ウイルスに感染しやすい体質だった。


だから、弟と外の公園で遊んだのは数回程。


走り寄って来てくれた思い出は…指折りでしかない。
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