ほっと一息する時に【短編集】


「お姉ちゃん、外見て。綺麗な雪が降ってるよ。」




弟はいつも笑顔だった。




「綺麗だねー寒くなったって証拠だね。寒いの苦手だなぁ…」




「僕はお空の神様が早く治して雪遊びしなさいって言ってくれてるんだと思うよ。」




「そうだね…雪遊びしたら暖かいよね。―…早く治してお姉ちゃんと遊ぼうね。」




「うん!楽しみにするよ!……雪が溶けちゃうまでに治すぞー!」




――本当に笑顔の絶えない明るい子だった。
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