ほっと一息する時に【短編集】


――――その時だった。




あ…


私から見て左奥の窓の開いた所にピアノをひく男性の姿が見えた。


何故かもっと近くで見たくて私は金網に顔を押しつけんとばかりにして、その姿を凝視した。


体裁とか一切無視して。
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