ほっと一息する時に【短編集】


きっとお兄ちゃんは私がお願いをしなかったら、私のために何もしてやれなかったと悔やんでしまう。



きっとお姉ちゃんは僕がお願いをしなかったら、私のために何もしてやれなかったと悔やんでしまう




―――そう考えてくれたの?


あんなに咳き込んでしゃべるのもやっとだったのに……



ずっと私は直に本当は嫌われていたんじゃないかと思ってた……


だから、わざと遠ざけたんじゃないかって――…


だからお母さんから最後の直の言葉を聞いていても上の空で……





でも、違ったんだね。
< 68 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop