ほっと一息する時に【短編集】


「………え?」




見ると彼女が驚いた顔をしていた。




「杉くん。今……」




もしかして声に出してしまっていたのか?


俺の顔が赤くなる。




「………もう1回言ってくれない?聞き間違えたかも……」




こんな顔で言える訳がない。夕陽のせいには出来ない程俺の顔は真っ赤に違いない。


観覧車から降り、俺達2人は固まったまま立ち尽くしている。
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