ほっと一息する時に【短編集】


「返事、ですか…?」




「まぁ、ここまで来たら私の返事予想出来てると思うけど……」




それから先の彼女の言葉はなかった。


代わりに唇に柔らかいものが触れる。




「そんなに緊張しないでよ。」




「……慣れていなくて…」




初めてなんです。


俺は静かにそっと彼女を抱き寄せた。
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