甘い満月~Sweet Full Moon~
岡田は何も言わずに、また私の隣へ座りなおし、ただ傍にいてくれた。
私は溢れ出す涙を拭う事さえしなかった。
ただただ、涙で歪んでしまった景色を眺めていた。
チャイムがなる。 一時間目終了。
「次もサボるか。次音楽だろ? 意味ねーからさぼるぞ!」
半強制的とも聞こえる言い方だったが、
今の私にはものすごく優しい言葉に聞こえた。
また私の胸元が震えだす。
南からの電話。
「もしもし。」
泣いている事がバレない様に電話にでる。
「リカ!今保健室行ったけどリカ来てないって言われるし、どこいっちゃったの?」
「あ、ごめんね、でも平気だから。次もちょっと休んで、3時間目からはでるから!心配かけてほんとごめん。」
「岡田も一緒?」
南の声のトーンが少し下がった。
「ううん、なんで?」
咄嗟に嘘をついてしまった。
「あいつもリカが出た後すぐに、トイレとか言って出てった後、帰ってこないから、リカ追いかけてったのかなぁと思って・・・」
南は私が嘘ついている事、知ってる。
私は溢れ出す涙を拭う事さえしなかった。
ただただ、涙で歪んでしまった景色を眺めていた。
チャイムがなる。 一時間目終了。
「次もサボるか。次音楽だろ? 意味ねーからさぼるぞ!」
半強制的とも聞こえる言い方だったが、
今の私にはものすごく優しい言葉に聞こえた。
また私の胸元が震えだす。
南からの電話。
「もしもし。」
泣いている事がバレない様に電話にでる。
「リカ!今保健室行ったけどリカ来てないって言われるし、どこいっちゃったの?」
「あ、ごめんね、でも平気だから。次もちょっと休んで、3時間目からはでるから!心配かけてほんとごめん。」
「岡田も一緒?」
南の声のトーンが少し下がった。
「ううん、なんで?」
咄嗟に嘘をついてしまった。
「あいつもリカが出た後すぐに、トイレとか言って出てった後、帰ってこないから、リカ追いかけてったのかなぁと思って・・・」
南は私が嘘ついている事、知ってる。