甘い満月~Sweet Full Moon~
分かってるよ? 私は、それまで鈍くなってた思考回路が、美雪ちゃんと目が合った瞬間に、もの凄いスピードで回り出したんだ。 一瞬で、芯くんの顔が浮かんで、一瞬で、結末まで見えたよ。
「うん、もう終わったね」
「は?」
「私と芯くん」
「お前・・・」
「でも、例え美雪ちゃんに見られなかったとしても、もうすでに遅いよ。私、芯くんの彼女でいる資格なんてない。芯くんと真っ直ぐに向き合えずに、勝手に自分の中でモヤモヤして、そうしてる間に芯くん傷つけて、他の男の子と屋上で居たり、キスしたり抱き合ったり・・・・」
私は大声を上げて泣きたいのをこらえて、立ち尽くしたまま下を向いて泣いた。
そんな私を見て岡田は、畜生って何度も何度も言ってた。
岡田も泣いてたかも。
私はずっと下を向いていたから分からない。
岡田がどんな顔してその場に居たのか。
「うん、もう終わったね」
「は?」
「私と芯くん」
「お前・・・」
「でも、例え美雪ちゃんに見られなかったとしても、もうすでに遅いよ。私、芯くんの彼女でいる資格なんてない。芯くんと真っ直ぐに向き合えずに、勝手に自分の中でモヤモヤして、そうしてる間に芯くん傷つけて、他の男の子と屋上で居たり、キスしたり抱き合ったり・・・・」
私は大声を上げて泣きたいのをこらえて、立ち尽くしたまま下を向いて泣いた。
そんな私を見て岡田は、畜生って何度も何度も言ってた。
岡田も泣いてたかも。
私はずっと下を向いていたから分からない。
岡田がどんな顔してその場に居たのか。