甘い満月~Sweet Full Moon~
「リカちゃんどうしたの?携帯みてニヤついちゃって。。。もしかして、彼氏とか?」

「え!?私ニヤついてた?嘘!?なんでもないよ!」

明らかにおかしい私。焦り過ぎ。。。

「本当に? ま、リカちゃんはまだ俺のものじゃないから何にも言えないけどね!
それより、はい!これ。」

両手に持っていたソフトクリームの片方を私に差し出してくれた芯くん。

「あ、ありがとう~ソフトクリームなんて久々だぁ~」

「俺アイスクリーム大好きなんだよね!」

と、無邪気な笑顔でアイスを頬張る芯くんは、とってもかわいかった。

そして、何よりも気になったのは、芯くんのあの発言。

リカちゃんはまだ俺のものじゃないから・・・。

まだ、っていう響きは、これからそうなる可能性があるって事。

そして、俺のものって響きは、私が誰かのものになるって事。

自分の事は自分だけの問題じゃなくなるって事。

どんな気分なんだろう。そうゆうのって。


今までそんな気持ち、知る由もなかった。
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